簿記 独学勉強法 ーテキストの進め方 完全版ー

簿記

簿記の3級の独学合格法をこちらの記事で紹介しましたが、本記事ではさらに詳細なテキストへの取り組み方を解説しています。おすすめテキストが準備できたら、本記事に沿って勉強を進めてみてください。


★筆者のおすすめテキストは2025年度版 スッキリわかる 日商簿記3級 [ 滝澤 ななみ ]。本記事もこちらのテキストの進め方をご紹介しています。


ここが大事!基本の進め方

まず受験日と勉強スケジュールを決めるのがおすすめ

勉強するにはモチベーションと計画性が大事ですから、まず受験日を決め、そこから逆算して勉強のスケジュールを大まかに決めておきます。

テキストの進め方

何よりも大事なのがこの部分です!下記3つのポイントを押さえて勉強すれば、確実に簿記3級合格に近づいていきます。
1⃣紙とペンを用意して問題を解く。
2⃣問題を解いた日付と正誤を記録しておく。
3⃣間違えた問題を3日以内に解き直す。

それでは、1⃣2⃣3⃣それぞれご説明しますね。

1⃣紙とペンを用意して問題を解く。
簿記の問題では、仕訳を正しく作れることがすべての基本になります。その力を身に着けるため、問題を解く際には、きちんと紙に仕訳を自分で書いてみることが大事です。
慣れてきたら勘定科目を省略して書くなどして時短しつつも、やはり紙に書くことは続けていきましょう。

2⃣問題を解いた日付と正誤を記録しておく。
問題を解く度に、問題番号の近くなどに「問題を解いた日付」と「正解できたのかどうか」を書き残しましょう。次の3⃣で必要になるので、忘れず記録を残しておいてくださいね。
ちなみに、私は「正解できたのかどうか」を下記の基準で記録をしていました。
〇:自信をもって正解できた
△:正解したが、たまたま合っていた。次回解けなさそう。
✖:不正解
例)問題3 11/4 △、問題4 11/6 ✖

3⃣間違えた問題を3日以内に解き直す。
3つのポイントの中でも特に大事なのが、「過去に間違えた問題を、完全に忘れる前に解き直す」ことです。
一度覚えたことはどうしても徐々に忘れていくわけですが、すぐに復習すれば短時間で記憶しなおすことができ、かつ定着させやすくなります。逆に言うと、せっかく勉強しても復習まで時間が開いてしまうと、初めて勉強した時と同じように時間がかかり非効率になってしまいます。(エビングハウスの忘却曲線が有名ですね。)
なので、効率的に勉強を進めるためには、間違えた問題を完全に忘れてしまう前に解きなおすようにしましょう。ココ大事!
△や✖をつけた問題を、理想は翌日に、遅くとも3日以内に解きなおせると良いですね。解きなおしももちろん日付や〇✖△をしっかり書き残しましょう!

以上のポイント3点を押さえて、
「テキストを読む対応する問題を解くこのサイクルで進めていく+過去に間違えた問題を解き直す」
を着々と進めれば着実に知識が身についていきます!

試験前に!仕上げの勉強方法

仕上げに本番形式の問題演習

一通りテキストの内容を学習出来たら、本番に向けて仕上げの演習です。
本記事で紹介している2025年度版 スッキリわかる 日商簿記3級 [ 滝澤 ななみ ]では、ネット試験1回と紙での試験1回、合わせて2回分の予想問題を解くことができますので、まずはこれらで演習していきましょう。

予想問題の演習では、お伝えしたいポイントが2点あります!
1⃣本番通りに60分を計って解く。
2⃣できなかった問題は、焦らずテキストに戻って基本を固める。

それでは、2つのポイントの詳細です。
1⃣本番通りに60分を計って解く。
実際に演習してみると実感すると思いますが、簿記の試験はかなり時間的にタイトです。ゆっくり解いていると時間がなくなってしまいますので、本番と同じ時間制限の中で解いてみて、スピード感を掴んだり、自分なりの解く順番を考えておいたりするとよいでしょう。

2⃣できなかった問題は、焦らずテキストに戻って基本を固める。
演習してみて、解けない問題も当然あると思います。大事なのは、復習をしていかに本番までに分からない問題を減らせるかなので、問題を解いた後の行動がカギです。
もちろん、まずは解けなかった問題の解説を読みましょう。次に、間違えた問題のテーマが解説されているテキストページに戻ります。そこで内容を復習し、もう一度基本問題を解きなおしてみましょう。そうすることで基礎固めができ、少し出題形式が変わっても対応できるようになるのです。また、間違えたポイントのみではなく関連する内容や近くに書いてある内容もついでに復習するとさらに効果的ですね。

もっと演習したい!そんな時にはこちらがおすすめ

2回分の演習問題でも合格は十分に可能ですが、もう少し実践練習をしておきたい!という方には下記のサイトや問題集がおすすめです。ちなみに私は、2つ目にご紹介する予想問題集を使い万全の準備をしたことで、一発満点合格に繋がりました。

簿記 サンプル問題 | 商工会議所の検定試験
簿記試験の主催元が公開しているサンプル問題です。ただし、公式の模範解答や解説が公開されているわけではないので、懇切丁寧な解説で復習したい、という場合には次の問題集の方が使いやすいと思います。



こちらは本記事でおすすめしているテキストと同じシリーズの予想問題集です。合計14回分の予想問題(紙での試験9回分とネット試験5回分)が収録されていますので演習量としては十二分ですし、解説も丁寧なので意味のある演習ができます。(せっかく解いても復習できずに解きっぱなしでは意味がないので、、、)
さらに、使っているテキストと同じシリーズというのもポイントです。同じ著者が解説しているので、すっと解説が頭に入ってきますし、不明点があった際にテキストにも戻りやすいです。

まとめ

本記事では、簿記独学合格に向けた勉強法の最重要ポイントをお伝えしました。
確実に実力をつけることができる勉強法ですので、皆さんの簿記合格に向けて役立ていただけると幸いです。

タイトルとURLをコピーしました